私はヤクザ
始まり
決意
あの日いらい私の心の中はモヤモヤしていた。
それは、智の言葉を聞いてからすべての真相を誠也に聞いたからだ。
『誠也??智になにか言った??』
「・・・・。言った。」
『なに言ったのっ???』
「お前は家族と椿両方を守れないと。」
『なんで??なんでそんなこと言うの??智がどれだけ苦しんだと思ってるの??』
「すまないと思ってる。でも・・・。悪いがアイツについて少し調べさせてもらった。
アイツは・・・。お前より妹のサクラを選ぶだろうな。」
『・・・わかってるよ・・・。誠也??私が気付いてないとでも思った??』
智は優しい人。
私よりも家族を守る。
智が私を心から愛してくれてるのはわかってる。
でもきっと心の中では私は他人なんだと思う。
よくだれかと私が崖から落ちそうになっててって話があるけど、もし私とサクラちゃんがそうなったら智は迷いなくサクラちゃんを助けると思う。
それは、サクラちゃんがあの人に似てるからだと思う。
智には昔心から愛した人がいた。
サクラちゃんはその人の唯一の妹だった。
その人の名前は『美桜』(みおう)
美桜さんがなくなって引き取り手がなかったサクラちゃんを智のお母さんが引き取った。
それからだと思う。
智がサクラちゃんに美桜さんの面影を重ねているのは・・・。
『誠也・・・。私決めたよ・・・。智の苦しみを少しでも軽くしてあげたい。
だから・・・。智と別れる。』
「おい!!別れたらお前!!松川のところにいくのか??」
『松川のところにはいかない。わかったの・・・。
本当はね・・・。心のどこかで信じてたのかも。智は私を守ってくれるって。
でも、誠也に言われて悩んでる智を見て感じた。
私も守ることはないなって。それに。私が智に離れないでって言ったら智しまったって顔してた。
口では智の苦しみを軽くしたいとか言ってるけど本心では私自身が傷つくのに恐れてるからかもしれない。』