私はヤクザ
部屋に帰ると相変わらず可愛い寝顔で寝ている七海の姿があった。
『七海。もう大丈夫。明日七海を幸せにしてあげる。』
私は、七海を明日相模の部屋に連れて行こうと考えていた。
次の日も私は七海に家に泊まるようにお願いした。
七海は何の疑いもなく快く引き受けてくれた。
その日の夜私は七海に打ち明けた。
『七海。今から相模の部屋に行くから。』
「えっ??私も・・・・?」
『七海と相模の為にね♪』
私は理解が出来ないような顔をしている七海を引きずるように相模の部屋へとつれて行った。
『相模??入るよ』
「組長??はい!!どうぞ!!」
『相模・・・。七海連れてきた。
昨日の話分かってるね??』
「組長・・・。はい。七海さんここに座ってもらえますか???」
相模は七海を自分の隣に座らせた。
「えっ??椿・・・。何??どうゆうこと???」
『七海。いいから。相模の話を聞いてあげて??』
「七海さん。単刀直入に言います。
私は七海さんの事が好きです。出会ったときから。」
「えっ・・・?でも・・・えっ??どうなっているの???」
『七海。七海と相模の心は平行線になんてなってなかったんだよ。
ずっとずっと交わってたの。
ただその交わり方が少し遠回りになってしまっただけ。』
私がこう言うと七海は泣き出してしまった。
そんな七海を相模は優しくそっと抱きしめた。
私はそんな2人を見届けてそっと相模の部屋を出た。
私はその足で私の大切な大切な思い出の場所に来ていた。