私はヤクザ


その手紙に書かれていた内容は涙が止まらないものだった。


その手紙からは智がまだ私を想っていてくれていることが伝わる内容なった。


『智・・・・。会いたいよ・・・。』


気付いたらそう口にしていた。
その時・・・。


「椿・・・・?私・・・。
開けてくれない・・・?」


扉の向こうから声が聞こえた。


『七海・・・・。』

私はそっと扉を開けた。


「椿・・・。手紙読んだ???」


『七海が置いといてくれたの????
ありがとう。』


「椿???今から相模さんの部屋来れる???
話したいことあるんだ。」


『・・・・。わかった。』

私は七海と一緒に相模の部屋にむかった。


私が相模の部屋に入ると相模はそっと微笑んでいた。


そして七海がそっと口を開いた。

「椿・・・。智くんの手紙なんて書いてあった???」


そんな七海に私はさっきの手紙を渡した。

そしてその手紙は七海の手によって再び静かに開かれた。


七海は手紙を読み終わったのか目が涙で潤んでいた。


「椿・・・?椿はどうしたいの???
まだ智くんのこと好きなんじゃないの???」


その言葉を聞いて私の中で何かが切れた。

気付いたら私の頬には温かい涙がつたっていた。


そして気付いた時には・・・・。

『会いたい。』


そう呟いていた。


「それが椿の本音なんでしょ???
なら会いにいきなよ!!!」


私は七海のその言葉に静かに首を横に動かした。


「なんで????」


私は七海の言葉に対してただただ首を横に振り続ける事しかできなかった。


「・・・・・。ならせめて・・・。子どもの事だけは伝えてあげたら???」


『それだけは絶対だめ。
これ以上智に負担をかけさせたくない。』


「椿・・・。」


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