私はヤクザ
『ごめんね。
少しだけママのお話聞いてくれる???
ママね。本当はあなたの事パパに言いたいんだよ。
パパならきっと喜んでくれるって分かってるから。
それできっとママのところに戻ってきてくれるってわかってるから。
でもそれがだめなの・・・。
私はパパの事を待っていた。
パパはずっとママの事好きだから。とか自惚れてるわけじゃないよ???
ただ、パパのあの手紙の言葉を信じたい。
だからね??パパが迎えに来てくれたらその時はあなたの事話すから!!
でもね・・・・。心のどこかで思っているの。
今すぐにでも、あなたの事を伝えたい。
一緒にあなたの成長を見ていきたい。
一緒に笑いあいたい。
一緒に歩きたい。
一緒に・・・・・・。
考えれば考えるほどパパの事が愛しくて仕方がないの。
でもママ素直じゃないから・・・。
困ったママだよね・・・。
ごめんね。
だめなママで。
でも愛情いっぱいにあなた〝たち″を育てるから・・・。
ママとパパの愛する“双子ちゃん”』
まさかこの話を扉の向こうで七海と相模が聞いているなんて
知りもしないで私は眠りについた。