私はヤクザ




智が帰った後・・・。

『すまん佐山待たせたな。』

担任の高橋が入ってきた。

「・・・いえ。
あの・・・。私なにかしましたか??」


『ん?何もしてないよ。
でも少し相談というか今後についてお前と話がしたくてな!!』

は~???意味わかんね~し。

イラついていた私だったが・・・。
この後の先生の言葉に私は言葉を失ってしまった。

『お前の・・・。家についてだ。』

「え・・・・・?」

『今の段階でお前がここらの地域をしめてる佐山組の組長って事を知ってるのは
俺だけだ!!!』


「・・・・。なんで知ってるの??」

『わり・・・。俺も昔そこそこの悪でよ・・・。
お前の事は昔から知ってた。
佐山組の組長が女でまだ未成年だって事。』


「・・・・。で??先生は私に学校を辞めてほしいの??」

『そんなつもりで言ったんじゃない。
ただ・・・。もし校長にばれた時の事を考えると、いろいろ対策をねった方がいいと
思って・・・。』


「別に先生にそこまでしてもらわなくていいよ・・・。
この事先生が知ってるって校長が知ったら先生くびでしょ???

私は今まで何度もこんなこと経験してきたから。
仲間と街を歩くだけで皆が隠れたり・・・。」



『街の皆は分かってないんだよ!!
佐山組は武器とか使わないって事!!
佐山組のおかげで他の組の奴らがこの地域を荒らしに来ないって事!!』


「先生詳しいね・・・。」



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