ささやかではありますが
「まさかツアーって、もう終わったんですか?」
「や、まだまだ。次のライブまで日にちが空くから、一旦帰って来たんだよね」
聞けば、まだライブ自体は4本しかやってないらしい。
残りのライブ本数は、倍近く残っているとかなんとか。
「華にお土産、あるんだけどさ…」
「はぁ…」
「んっとね、」
椎名さんはキャリーを開けて、がさがさと何かを探し始めた。
ちらっと見えたキャリーの。中はいろんな物が入ってる。
1週間のライブでこんなにも荷物って多いもん?
「これ。はい」
あたしに手渡したのは、小さな包み。
お礼を言って、中を開けていいかと断って包みを止めてるテープをはがすと、着物の端切れみたいなのを使った携帯ストラップが出てきた。
見た感じ、大量生産されてるようなものじゃなくて、なんだか手作り感のあるような。
「京都とか…ですか?」
「京都。こーゆーの、いいなって思って」
何がいいんだか分かんないけど、確かにそれは可愛いし綺麗だと思う。
「気に入ってくれればいいんだけど」
「可愛い…。椎名さん、ありがとう」
にこ、と笑いかければ、椎名さんも優しく笑った。
「や、まだまだ。次のライブまで日にちが空くから、一旦帰って来たんだよね」
聞けば、まだライブ自体は4本しかやってないらしい。
残りのライブ本数は、倍近く残っているとかなんとか。
「華にお土産、あるんだけどさ…」
「はぁ…」
「んっとね、」
椎名さんはキャリーを開けて、がさがさと何かを探し始めた。
ちらっと見えたキャリーの。中はいろんな物が入ってる。
1週間のライブでこんなにも荷物って多いもん?
「これ。はい」
あたしに手渡したのは、小さな包み。
お礼を言って、中を開けていいかと断って包みを止めてるテープをはがすと、着物の端切れみたいなのを使った携帯ストラップが出てきた。
見た感じ、大量生産されてるようなものじゃなくて、なんだか手作り感のあるような。
「京都とか…ですか?」
「京都。こーゆーの、いいなって思って」
何がいいんだか分かんないけど、確かにそれは可愛いし綺麗だと思う。
「気に入ってくれればいいんだけど」
「可愛い…。椎名さん、ありがとう」
にこ、と笑いかければ、椎名さんも優しく笑った。