ささやかではありますが
最初はよそよそしかった彼女も、段々と話をしてくれるようになり、会話から、彼女は社会人であること、華さんという名前であることを知った。
「あんた、不審者すぎる!!」
美香はそう叫んだ。
引越してから早1ヶ月。「新しい部屋はどうよ?」って聞かれたから「お隣りさんと仲良くなったよ」ってそのいきさつ話して、この反応。
「ちょっと、武道館公演控えてるうちのバンドの名前汚すようなことはやめてよね」
「違うもん。そんなんじゃねーもん」
むっとする俺を余所に、美香は「怪しいおかしい」を繰り返す。
「しかしその隣の女の子も凄いね。何で全然知らない椎名と平然と喋れんだろ」
「いい子だからだよ!肉じゃがの作り方教えてくれたり、ボタンつけてくれたりしたし」
「はぁ!?何それ!」
話せば話す程、美香は呆れる一方。
「でもいいわね、可愛い女の子なんでしょ?」
「うん、華っていうんだ」
「何で下の名前まで知ってんの!?」
「え?教えてくれた」
「まさか華って呼んでる訳じゃないよね?」
「呼んでるよ。そんなに変な話じゃなくない?」
どうやら美香には理解し難い話のようで、「やばい、頭痛くなってきた…」と頭を抱えてる。
「あんた、不審者すぎる!!」
美香はそう叫んだ。
引越してから早1ヶ月。「新しい部屋はどうよ?」って聞かれたから「お隣りさんと仲良くなったよ」ってそのいきさつ話して、この反応。
「ちょっと、武道館公演控えてるうちのバンドの名前汚すようなことはやめてよね」
「違うもん。そんなんじゃねーもん」
むっとする俺を余所に、美香は「怪しいおかしい」を繰り返す。
「しかしその隣の女の子も凄いね。何で全然知らない椎名と平然と喋れんだろ」
「いい子だからだよ!肉じゃがの作り方教えてくれたり、ボタンつけてくれたりしたし」
「はぁ!?何それ!」
話せば話す程、美香は呆れる一方。
「でもいいわね、可愛い女の子なんでしょ?」
「うん、華っていうんだ」
「何で下の名前まで知ってんの!?」
「え?教えてくれた」
「まさか華って呼んでる訳じゃないよね?」
「呼んでるよ。そんなに変な話じゃなくない?」
どうやら美香には理解し難い話のようで、「やばい、頭痛くなってきた…」と頭を抱えてる。