ささやかではありますが
お酒を飲んだら甘えたくなるし、今までも諒にそういうことをしてきたけど(“好き”のジャンルが違うだけで、私は諒が大好きだ)、私のことをもう1度友達として見ようと努めた諒のこの1週間を思えば、そんなことをむやみにすべきでないと解るはず。
諒の本能本心を煽るだけだって。
それまで「お前、酔っ払いすぎ」って苦笑して流してた私の行動だったけど、諒に後ろから抱き着いた途端、私の視界はくるりとひっくり返って、あれれ、諒が私を押し倒してる?みたいな。
“男友達”が“男”になった。
なのに、私は不思議と恐怖感とかそういう類のものを、今、全く感じてない。
いっそ、このまま一線越えてもいいや。
それは諒に対する懺悔だとか罪滅ぼしだとかそんなネガティブなものじゃなくて、多分、自分がそう望んでるような気がした。
私を押し倒してからずっと口を閉ざしていた諒が、そっと、私の頬に触れた。
「……ごめん……」
諒が一言、呟いた。
なんで諒が謝るの。
謝るべきは私の方。
確かに諒の今の行動はあまりに非紳士的だけれど、仕掛けたのは私。
「…いいよ?」
このまま犯して。
そう付け足そうと思って、けれどそれは尚更諒を困らせ苦しめるだけだと気付き、飲み下した。
諒の本能本心を煽るだけだって。
それまで「お前、酔っ払いすぎ」って苦笑して流してた私の行動だったけど、諒に後ろから抱き着いた途端、私の視界はくるりとひっくり返って、あれれ、諒が私を押し倒してる?みたいな。
“男友達”が“男”になった。
なのに、私は不思議と恐怖感とかそういう類のものを、今、全く感じてない。
いっそ、このまま一線越えてもいいや。
それは諒に対する懺悔だとか罪滅ぼしだとかそんなネガティブなものじゃなくて、多分、自分がそう望んでるような気がした。
私を押し倒してからずっと口を閉ざしていた諒が、そっと、私の頬に触れた。
「……ごめん……」
諒が一言、呟いた。
なんで諒が謝るの。
謝るべきは私の方。
確かに諒の今の行動はあまりに非紳士的だけれど、仕掛けたのは私。
「…いいよ?」
このまま犯して。
そう付け足そうと思って、けれどそれは尚更諒を困らせ苦しめるだけだと気付き、飲み下した。