先生と私 2

「誕生日おめでとう」

このまま無視して帰ろうと

思ったのに…。


『なんで?!』

「は??ありがとーじゃないんかよ」



恭哉が私の誕生日を知ってる…

なんで知ってるの?



「はい、これやるよ」

笑顔で渡す恭哉に

私は…



『ありがとう』

って言ってしまった。


「沙穂??」

『………。』

「不安があるなら言って??」


…気づいてたんだ。
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