先生と私 2
side 沙穂
本音
恭哉が私に言った事は
今までのモヤモヤした気持ちを
綺麗に取り去った。
今まで考えてた事も、
なんだかバカバカしくて
今なら全部、恭哉に話せる
気がした…。
『きょ、恭哉…』
「ん??」
おそるおそる声をかけた私とは
正反対に、
恭哉は優しい笑顔を向けて
私の話に耳を傾けてくれた。
『恭哉は、そのー……。』
恥ずかしくてなかなか言えない
私を、黙ってずっと待っててくれる。