先生と私 2
side 沙穂

本音


恭哉が私に言った事は

今までのモヤモヤした気持ちを

綺麗に取り去った。



今まで考えてた事も、

なんだかバカバカしくて

今なら全部、恭哉に話せる

気がした…。




『きょ、恭哉…』

「ん??」

おそるおそる声をかけた私とは

正反対に、

恭哉は優しい笑顔を向けて

私の話に耳を傾けてくれた。



『恭哉は、そのー……。』

恥ずかしくてなかなか言えない

私を、黙ってずっと待っててくれる。
< 46 / 52 >

この作品をシェア

pagetop