短編・オレンジといじめとあいつ。
翌日母は、ゆみの家に乗り込んだ。


「ハイ、どなたかしら?」と呑気そうな喋り方でゆみの母が出てきたらしい
玄関であらましを言うと向こうの表情は豹変して

「うちのゆみはそんないじななどする子じゃありませんので」と言うと
玄関をバタンと閉められたと聞いた。

ゆみの家も立派だったそうだ。

その事をひろしに言うと「やっぱりな、大抵親はそうだよ、よっぽど出来た
親じゃない限り、自分の子は可愛いから、信じたくないんだよ」


「そうなんだ・・・」

「もうすぐ卒業だし我慢しとくしかないよ、ゆみは賢いから
ボロは、出さない、そのまま有名女子高に推薦で入る事が決まっていると
男子達が言ってたよ、ゆみもマドンナだからな表向きは良い子ぶってるしね」

「泣き寝入りするしかなのかな・・・」


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