桜の木の前で
瑠璃はなにやら姫を話しをしていた。

姫が瑠璃の心配をしているが瑠璃はそれを受け流す。

「仕方がないのう。」

仕事に取り掛かろうとした瑠璃を抱き上げる。


「っきゃ!」

急な事に瑠璃が驚いて声を上げる。
思わずその仕草に微笑がこぼれる。

「おぬしは何故いう事をきかないのだ。」

「せ、刹那!」

眼を真ん丸くしてこちらを見ている。
まるで子猫みたいじゃな。



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