桜の木の前で
「すごい。この雫。夢の雫ね?」
「ああ。1000年に一度俺の住んでいた世界に現れる夢の泉の雫だ。」
「かなり大きな代償ね」
凛は苦笑いを漏らす。
「ああ。それくらい私の孫娘は大変な時代を生きていくのさ。」
「やっぱりそこは家計のせいかしらねえ?」
面白そうに凛はつぶやく。
「さあ?じゃあ、そろそろ行くかな。」
「ええ。あ、そうだ!これを瑠璃ちゃんへ。」
「これは?」
凛は無月に桜をモチーフにした腕輪を渡した。
「これは?」
「桜乙女の力をより正しく導いてくれるものよ。これは私からのプレゼント。」
「でも代償は?」
「ふふっ代償はあなたの孫娘。いいえ。瑠璃ちゃんと刹那の娘の名を私に決めさせてもらうことよ。」
「孫娘の名を?」
「ええ。女の子が生まれたら蝶(ちよ)と名づけなさい。」
「蝶・・・いい名前だ。」
「ふふっ。さあ行きなさい。」
「ああ。」
無月はふわりと消えていった。
「ああ。1000年に一度俺の住んでいた世界に現れる夢の泉の雫だ。」
「かなり大きな代償ね」
凛は苦笑いを漏らす。
「ああ。それくらい私の孫娘は大変な時代を生きていくのさ。」
「やっぱりそこは家計のせいかしらねえ?」
面白そうに凛はつぶやく。
「さあ?じゃあ、そろそろ行くかな。」
「ええ。あ、そうだ!これを瑠璃ちゃんへ。」
「これは?」
凛は無月に桜をモチーフにした腕輪を渡した。
「これは?」
「桜乙女の力をより正しく導いてくれるものよ。これは私からのプレゼント。」
「でも代償は?」
「ふふっ代償はあなたの孫娘。いいえ。瑠璃ちゃんと刹那の娘の名を私に決めさせてもらうことよ。」
「孫娘の名を?」
「ええ。女の子が生まれたら蝶(ちよ)と名づけなさい。」
「蝶・・・いい名前だ。」
「ふふっ。さあ行きなさい。」
「ああ。」
無月はふわりと消えていった。