桜の木の前で
私は全神経を集中させる。

「導いて。私を彼女のもとへ。」

月へと語りかけると光が私を導いてくれた。
私は自然と相性がいいらしく、語りかけると答えてくれるようにまでなった。

「こっちね。」

私は呟いて駆け出す。

たどり着いた先には鏡が飾ってあった。

「鏡?」

その鏡は見るとそうとう年数がたったもののようだった。

「これに真珠さんの魂が・・・」

呟くと鏡が光る。

そして真珠さんが姿を現した。

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