桜の木の前で
「自覚はないがの。」

「あなたが作戦を考えている間は私が瑠璃を守護するわ。」

「おぬしがか?」

刹那が驚きの表情で桜を見つめる。

すると桜は愉快そうに笑いながら答える。

「ふふ。そんな驚かないで?私は桜の精よ?私が瑠璃を桜乙女に見込んだのよ?だから守護するのは当然でしょ?」

「ああ。そうじゃな。」

こやつが瑠璃を桜乙女へ導いたのじゃったな。

桜なら瑠璃を守護できるじゃろう。

「だからあちらで瑠璃と共に待ってるわ。」

「しかしどうやってあちらの世界へいくのじゃ?」

あそこは強力な結界で守られている。
結界を破る力を持つ瑠璃がいない今どうやって行くつもりじゃろうか?
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