桜の木の前で
それから瑠璃の為に夢の道を開いた。

彼女は関係ない。

だから彼女は彼女の好きな人と幸せにと・・・・

しかし彼女は夢の道を引き返してきた。

“何故・・・”

思わず呟く。

何故?どうして?

「せっかく道をくださったのにごめんなさい。でもね。私が自分に嘘をついて貴方を見捨てて逃げるような女の子だったらきっと刹那は悲しむと思うの。」

ああ、瑠璃と刹那様は強い絆で繋がっている。

だから、こんなに真っ直ぐな瞳をしているのね。

まるで昔の私と泉里様のよう・・・

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