桜の木の前で
「ええ。過去に行って真珠さんと泉里になにがあったか知るの。」

そうしなきゃ2人とも前に進めない。

そう考えていると桜は少し渋い顔をした。

「いい?時渡は難しいの。もしかしたら瑠璃が過去に囚われてしまうかもしれないのよ?」

「大丈夫だよ。」

「え?」

「私は過去に囚われたりしない。だって今が大切だから。」

そういうと桜はふっと笑う。

「やっぱり強いのね瑠璃わ。いいわ。過去にあなたを飛ばしてあげる。」

「桜できるの?」

「当たり前よ。」

自信まんまんに桜は微笑む。

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