桜の木の前で
「行ったわね。」

瑠璃が過去へと行った。

まったくあの子がいうことには毎回驚かされるわ。

展開が急すぎるのですもの。

でも、そんな瑠璃の性格は嫌いじゃない。

きっと瑠璃はまた現代へ戻ってこれるだろう。

いや、あのこならもしかしたら過去を変えるかもしれないわね。

私はそう思いながら力を解放する。

刹那と約束したもの。

帰り道瑠璃が迷わぬように照らしてあげなきゃね。

< 92 / 166 >

この作品をシェア

pagetop