桜の木の前で
ふたりはなおも言い合いを言い合っていた。

その刹那。

矢が飛んできた。

「危ないっ!」

私は咄嗟に叫んで結界を二人に張る。

矢は弾け飛んだ。

「あなたは・・・・」

真珠さんが驚く。

無理も無い。

同じ顔だもの。

私が関ることにより未来が変わってしまった。

だけど、だけどね?

見殺しになんか出来ない。

そう思っていると次々と矢が飛んでくる。

それを私は霊力で吹き飛ばす。

「逃げて!」

私は2人に強く叫んだ。

真珠さんは頷く。

そして2人は走り出した。


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