【短編】 夢恋ビーナス
「ぎゃあ!」


驚くのも無理はない。


描いた女性が立っていたのだ。


びっくりして、絵を見返す。


またしても、逆光でよく見えない。


幻想かと、もう一度、玄関を見る。


確かに立っている。


間違いない。


その女性は、コウスケを見つめて、ニッコリ微笑む。


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