超短編 『夢』2
目が覚めた?
「もう、あなたなんか大嫌い。別れて」

そう言われた瞬間、目が覚めた。
いやな夢を見たもんだ。

昨日、些細なことからけんかして、彼女を泣かしてしまった。

謝らなければいけないなと思い、電話して会うことにした。

待ち合わせの場所に行くと彼女は悲しそうな顔で立っていた。
笑顔で近づいていくと、彼女が笑った。

「ごめんなさい」
「いや、俺の方こそ、、、」

最後まで言い切らないうちに彼女の手が、俺の頬を打った。
パシッ

痛てぇ!



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