超短編 『夢』2
目が覚めた。

気がつくと妻が泣いている。

「どうした」

声を出した瞬間、脇腹に痛みが走った。
見ると包丁が刺さっている。

「あなたが悪いのよ。私を殺そうと包丁を買ったでしょ」

俺は妻が何を言っているか分からなかった。

昨日買った包丁は、妻に手料理を食べさそうと、、、

体の力が抜けていき、意識が薄れて行った。



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