純恋
舜は俺にとって
憧れであり、ヒーローだ!

俺を救ってくれたんだ・・
死にたいと思う毎日から
救いだしてくれた・・・



俺はいじめられっ子体質なのか
小学生の頃からずっといじめられてきた・・・


何しても駄目駄目で
何されてもヘラヘラ笑ってた・・・・・


そんな俺だから
ストレスのはけ口になってもしょうがない・・・・
そう思っていたんだ・・・


毎日何かがなくなって
毎日アザが出来た・・・
机にも教科書にもノートにも〈死ね!〉〈汚い!〉〈臭い!〉・・・
そんな罵声文字が書かれていた・・・・


【友達】・・・・
俺には無縁のものだった。

自分を受け入れてくれる人も
笑い合い、ふざけあえる相手も
俺には存在しなかった・・・


俺はいつも孤独だった。


死にたい・・・・
毎日呪文の様に呟いていた・・・・



舜と出逢ったのは中3の夏。
いつもと同じく理不尽な理由で
大勢に殴られていた時だった・・・・


ヘラヘラ笑って
やり過ごそうと
サウンドバック状態になっていた俺を
まわりが見て見ぬふりで通りすぎて行くなか


ただ1人立ちどまったんだ・・・・


「・・1人相手にカッコ悪ぃ・・・」


たった一言で
全てを止めてしまった・・・・


俺も周りも何が起こったのか分からず
ポカンとしていると


真っ直ぐに俺を見て


「お前もヘラヘラ笑ってんぢゃねぇよ!!」


それだけ言うと俺の制服を掴んで歩きだした・・・

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