純恋
俺の足は自然と公園に向かっていた。


ブランコに・・・・

【結城エリカ】はいなかった・・・



キィ・・・・

俺は彼女がいつも座っている
ブランコに座ってみた。



はぁ~・・・・


俺はどうしたんだ?・・・


さっきぶつけた場所が
ズキズキと痛む・・・



ぼんやりとしていると
突然背後から視界を遮られた!!!


とっさに自分の目を塞いでいる手を触った。


「だぁ~れだっ!!」


笑みを含んだ女の声がした。


その手はひんやりとしていて

いつも見ていた細い指だった・・・

俺の頭に浮かんだのは

【結城エリカ】・・・・


「・・・・・・」


クスクス笑いながら彼女は
俺の目から手をはずし
俺の横に立った。


「岡田クン。そこ私の場所なんだけど・・・。」

彼女はニッコリ笑って俺を見た。



ドキッ・・・・


俺の心臓が勝手に速度を増して
動き出す・・・・


いつも遠くから見ていた彼女が
今、俺を見ている・・・・





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