君がいない夜に
「あっ……」
驚いている私をよそに高杉くんと楽しそうに話をしている。
「だって 真っ赤っかじゃん(笑)」
「りんごが可哀想じゃん」
「お前もりんごって言ってるだろ!」
「あっ!本当だ!(笑)」
「あの…私自分のクラス戻るね…」
優が李沙に言った。
「えーなんでよー」
李沙が言った。
「二人の邪魔しちゃいけないし…」
ダッ…。
優は駆け出した。
このままここにいたら泣いてしまいそうだから。
苦しい…。
苛立ちや悲しみ、嫉妬が私を襲う。