君がいない夜に



「バラの花みたい…」

「バラの…花??」

「うん。可愛くて美しくて…トゲがあるバラみたい…」


「私っ!可愛くないし、美しくないし…トゲがあるって…;」


「ハハ…可愛い」

「だーかーらー//変なこと言わないでよっ!///」

「変なこと言ってないよ」

そう言うと
男の子は私に近づいてきた。

「っ!//何!?」

鼻と鼻が触れそうなくらい近づくと…


「髪に葉っぱがついてる」

と言って髪についていた葉をとった。

「な…なんだ…びっくりしたぁ…」


「キスするかと思った??」

「ばっ!違っ;///」

「期待してたんだー。期待にこたえられなくてごめんねー…」

「期待なんかしてないし!!もう教室もどるっ!」

「待って…君の名前は??バラちゃん??」

「バラなわけないでしょ!!優よ!!ゆ・う!!」
「優ちゃんね。また会おうね」

そう言い残して私に背中を向けて歩いて行った。

「待って!!あなたの名前は??」

「優ちゃんの想像に任せるよ」
「想像!?あっ!じゃあ…《猫くん》って呼んでもいい??」


「猫くんか…いいよ。とっても気に入った」

そう言うと猫くんは立ち去っていった。




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