デレリップ【BL】


「大丈夫だ。
 例え俺が病気だとしても、
 それは恋の病だ。
 原因はお前。薬もお前。
 特効薬はキスなんだ!」


何言っちゃってんの、俺?!


「……じゃあしようか」

俺のテンションにちょっと引いてるけど、
そう言って、道端にも関わらず
近づいて来る顔面。

今度はちゃんと唇が触れあう。




「……っ、人前で何するんだよ!」


嬉しいけど恥ずかしいだろ?!

でもめちゃくちゃ幸せだ!
やっぱりたまらない!




……あ、治った。


「本当に治ったね」

そう言って離れていった翔真の唇に、
俺から移ったであろう油分が付着している


「じゃあ学校行こうか」

「……ん」


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