占い師の恋【完】
金切り声のようなそれを発した私に店長はえ?みたいな顔をし。
「無いよ?」
さも同然のように言い放った。
「や…約束が違う!」
私が今日バイトに来たのは、今日出たらお休みをくれるっていう約束をしたからで。
これじゃあ話が違うじゃないか!!!抗議を唱える私に店長はいやらしく微笑を浮かべて見せると。
「でも僕、休みはあげるとは言ったけど゙いづなんて言ってないでしょう?」
「なっ…!」
「そりゃあ、休みはあげるよ?まぁ…できればだけどね。」
こ、の…!
そうだそうだそうだった。優しそうな外見に忘れていたけどこの人はそういう人だった。
「まさか、一度引き受けた仕事途中で投げ出すの?」
「ッ、」
私は引きつる口角を、真一文字に結ぶと眼光鋭く店長を睨みつけた。