占い師の恋【完】
「…ねえ茉希ちゃん。」
「何ですかKS。」
「…、何それ。」
「キモい、サングラスです。」
「……。」
「キモい、杉山さんでもいいですよ。」
「遠慮します。」
杉山さんは本格的に落ち込んでしまったようで。
ちょっと言い過ぎたかなと思うが、当たり前に言い過ぎている。
ふぅ、と小さく息を吐き出し
なんですか、と声をかける。普通に杉山さんと付け足して。
「俺、思った。」
「何がですか。」
「二度と茉希ちゃんに嘘つかないって。」
「当然ですよね。」
「俺の心ずたずたになりそう…。」
こういうの何て言うか知ってますか杉山さん?
[自業自得]
って言うんですよ。
そう心の中で呟いて鼻で笑っておいた。
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杉山さんと一緒に店長へ挨拶をしてスタッフルームへ向かう途中。
再び杉山さんの口が開いた。
「あー、で。さっきの続き。
゙俺が嘘ついてるの、いつから気づいてた?゙」