占い師の恋【完】
「頭もやもや…、あの人意味わかんないし。」
ほら、独り言言うほど私の頭重症になってきたよ。
イキナリ色んなこと頭の中でごちゃ混ぜになって。それだけじゃなく私の身にも色んなことが起こって…。
(あの兄弟、最悪じゃん。)
溜め息を一緒に珈琲と飲み干して、私も席を部屋を後にした。
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「まっきー♪」
「よう、昨日ぶり。」
予約を受けていた人の最後の一人が部屋を出て行って、帽子を取り今日の夕飯どうしようかなー。なんて考えていたら
豪快にってか乱暴にっていうのが正しい。
開かれたドアから入って来たのは昨日知り合った男女。
「棗ちゃん、風見さん!」
笑いながら私に小走りで近づく棗ちゃん。ぱっと私の左腕に目をやった棗ちゃんはキラキラした笑顔で私を見た。
「まっきーブレスレット付けてくれてたんだ!」
「あ、うん。可愛いし……、嬉しかったから。」
照れ臭くなった私はちょっと俯いて微笑。