占い師の恋【完】




「ちょっと渚!まっきーいじめないで。」

「違うぞ棗。これは俺と茉希のコミュニケーションの取り方なんだよ。」


大嘘つきが、ここに一人。

こんな奴の口、取り外し可能ですとか言って。誰かに持ち去られて喋れなくなればいいんじゃないですか?

しかも゙そうなんだ?ならいいけど。゙
って、もしもし棗ちゃん。


どこの世界にこんなコミュニケーションの取り方で仲良くしてる男女がいますか。

この男の場合ただの暴力でしょ。



はあっと小さく息を吐くと質問を一つ。

「何で二人が一緒に?」


何やら二人で話している間に問うと、二人の視線が私に向く。

一人目つき悪いのがいるのは無視だな。


「渚とあっ君と私が幼なじみなんだよ。」

「仲良しなんだよ。羨ましいか。」

「別に!!」

ニヤリと笑って私の顔を覗き込んだ風見さんの挑発的な顔に苛立ちを覚えたが、そこは私も大人だ。。
風見さんみたいな子供の頭をもった人には何も言わないでおこう。


何て優しいんだ私。


「確実俺をナメてるだろ。」

「どこに証拠が。」

「お前の顔に聞けよ。」

「え?このオッサン一々うざい?」

「もう一発必要みたいだな。」



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