占い師の恋【完】




けど……、エプロンがここまで似合わない男はそういないだろう。黒いエプロンってとこがまだ救いになっているけど。

コレがもしピンクとかだったら…、世界の破滅が見えてくる。

うん。ピンクはないな。

てかこの人のピンクとか見たくもない。似合わない似合わない。
てか似合う似合わないよりも風見さんにピンクはお笑いものですよ。



「お前、さっきから俺見てにやにや笑ってんな。キモいぞ。」

「あんたにキモい言われたくないわ!!」


顔に対してつっこむとはこの野郎!デリカシーの欠片もないな!

暫く無言の睨み合いが続いていたが、風見さんの肩に腕を回し前に倒れた人物によってそれもストップ。


「あ゙だま゙い゙でぇ…。」

「馬鹿緑が。自分が酒呑めねぇの分かってんだろうが。」

「ゔ~~~…。」

「チッ。ったく…世話のやける兄弟だな。」


風見さんは杉山さんを自分の肩に腕を回させたまま足は引きずるように近くのカウンター席に座らせる。

そのまま椅子に腰掛けると机に突っ伏す形となり時期に体が規則正しく上下し始めた。



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