占い師の恋【完】
゙多分゙そうなんだろうなって感じはあるんだ。
あるんだけど、どこか引っかかってしまって、ハッキリと分からない。
ツン、と。眉間を軽くデコピンされて。何すんだと睨んでみれば
「シワ。怖いよ。」
可愛く首を傾げながら言う青になんだか溜め息しか出なかった。
どうして、何かが胸に引っかかる。気持ち悪い。ハッキリしない、うじうじ…面倒くさい。
そう思ってしまう最低な自分が面倒くさい。
「まーた。笑ってよ、茉希。」
「(笑ってって言われても…。)」
「茉希が自分の気持ち、分からないならさ。」
「俺が嫌でも分からせてアゲルから。」
「だからそんなに、悲しい顔しないでよ。」
――…私は、自分でも気づかぬ間にそんな顔をしてしまっていたんだろうか。
その答えは、私以外の人が知っているんだろうけど…。
少なくとも今青の前で私ば悲しい顔゙をしているんだと思う。
「…大丈夫、だよね。゙アイヅじゃないよね。゙アイヅとは違うよね。」
「茉希…?」