占い師の恋【完】
背負うモノは
私が背負わなければいけないもの。
“この世に生まれてきて しまったこと”
だって、私がこの世にいることで
お母さんと、アイツ…
お父さんの人生を壊したんだから。
「ご、めん、なさい…。ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい…、」
「茉希、落ち着いて。」
「死ねなくて、ごめんなさい。生まれてきて、ごめんなさい…!」
「茉希。大丈夫だから。」
「っ…、あお…。わ、たし。私…。」
「うん」と私を見る目は優しくも悲しく揺れている。
゙私は面倒くさいよ゙
私が思うより何十倍もそれ以上も。世間では私みたいな奴は重いって言うんだろうな。
「…、皆。いなくなる。あれ。またチガウ。」
「茉希…、」
「私はいなくなれ…、」
「ヤメロ!!」
静かな部屋に青の低く威圧的な声が響き渡る。
残響は虚しく、私の涙と共に消えた。