占い師の恋【完】
「まっきーおかわりは?」
「あ、ううん。大丈夫ありがと…」
「食え馬鹿が。だからんなガリガリなんだよ。」
「ガリガ…っ!?失礼です。取り消してください。それにちゃんと食べてます。」
「じゃあ、昨日、一昨日の晩飯言ってみろ。」
スプーンを口に運ぶ手を止めることはしないが、しらっとした瞳を私に向けてくる風見さん。
頭の中に昨日、一昨日の晩ご飯を思い出してみる。
「…一昨日は、コンビニの野菜サラダとプリン。昨日は…おにぎり2つ、かな。昨日は結構食べてますよ。」
うん。これだけだ、と風見さんと棗ちゃんの顔を見れば……あ、やばい。
風見さんは、はあ?って抜けた顔をして。棗ちゃんはまさにあんぐりって顔で、バックミュージックにはお笑いでボケがスベった時の様な音が聞こえた気がする。
場には変な空気が流れている。それなのに風見さんの眉間にシワが寄ったことで、さらに空気が悪化した。
「んだお前そのめし!」