占い師の恋【完】
そして。
「……食え。ただひたすら食え。」
とまあ…。何とも馬鹿げたことを言ってくれちゃってるわけで。無理だと叫んで助けを乞うように棗ちゃんを勢いよく見た。
が…、
「食べないならお仕置きしちゃうゾ。」
…ごめん。何キャラ?
どう見てもふざけてるようにしか見えないそれ。つっこもうとしたが、あることに気付いてしまった私。
目が全く笑っていない…!
え、これ確実に私やられるよ。勿論゙殺る゙で゙やる゙だから。それくらい、今恐怖を感じております。
「ちなみにまっきー、朝ご飯は?」
「こ、珈琲を…一杯だけ…かな。」
ははっと笑ってみるがリビングは沈黙に包まれてしまった。あれ、私死刑決定じゃない?
「茉希」「まっきー」
「「食え。」」
「…はい。」
ピッタリ息を合わせて微笑む二人は恐ろしすぎたので、もう何も言わないことにします。