占い師の恋【完】
゙青さんも茉希さんも゙
゙お二人でいるときが゙
゙一番幸せって顔してますね。゙
「羨ましいです。」
愁さんはふふっと柔らかく笑うと、綺麗に会釈をして自信の愛しい人の元へミルクティー色の髪を靡かせながら駆けて行った。
彼女の後ろ姿を目で追っていき見れたのは、サングラスを外し彼女しか知らない杉山さんと彼女の…、ほんの一部の時間。
それでも、その姿を見れたことがとても嬉しくて。胸に寄りかかる重みが少し取れたような気分。
それは、紛れもなく。
゙お節介でお人好しのサングラズのおかげだろう。
「…茉希。」
「なに。」
「俺ん家行こう。」
゙秘密を共有しよう。゙
―――依存する、とは。とんでもなく怖いことなんじゃないだろうか。