占い師の恋【完】
「それで興味もった。」
「……はあ?何で。」
゙何で゙は、本音だった。普通カメラの方を睨んで写真に写る女なんて、愛想悪い変な女って思うじゃん…、
「美人なんだから少しは笑えばいいのに。不器用な奴って思った。」
(…思ったんだね。)
ふいっと青から顔を逸らし冷ますため紅茶に息を吹きかけをちょびちょびと飲む。
くすりと聞こえた艶やかさを余分に含んだ笑い声。それを発した主を睨み見れば、笑い声の通り妖艶に口端を引き上げていた。
「どんな子なのって兄貴に聞いたら、真っ直ぐすぎる子だって言ったから面白そうだし会いに行ったの。」
「…。」
「まあ…、初めはただの興味半分だったんだよね。女興味ないのに会ってみたくなったから。ただそれだけ。」