占い師の恋【完】
「随分と、積極的だね?」
「は?」
「普通に食べさせてくれるんだあ。」
「……(わあああああああああ…っ!)」
――声に出しはしなかったが。最悪だ。
恥じらいなんて感じなかったのが本音。何自分から普通にこっぱずかしい゙あーん゙なんて、行為しちゃってんだ、私はああああああ!!
悶々と葛藤する私の頭の中を覗いたように、青はまた、クスリと。笑い声を私の脳の芯へと届けるように笑う。
「美味しいね、これ。」
「…っ、」
「白桃、食べる?」
「食べない…!」
顔を真っ赤にさせながらそっぽを向いた私の耳に響く、クスクスと甘い音を発する主を睨みつける。