占い師の恋【完】
思わず言ってしまいそうになった本音を胸の中だけに留め。まあ別に口に出しても良かったんだけど。話続けるのが面倒だから。
本当に小さく深呼吸を繰り返す。あー、もう。
顔、熱い。自分で言うのは悲しいけど私は男の免疫がほとんどない。
話しかけられれば普通に話せるけど。勿論、占いのお相手も。
だから――――…
喋っただけで胸が痺れる感覚を覚える青は気になる存在だけど
゙苦手゙なんだ。
それでも、急に男から
゙一緒にいたい゙とか言われれば…
ドキドキしない女なんていないだろう。
コレは、まだ私が女として正常な証拠だ…!
“ねぇ茉希、…いいでショ?”
「っ…、」
この男…、私がどう返事するかもう分かってて甘く囁いてきている。
本当――…
「……うざ。」