占い師の恋【完】




…やっぱり。
ちょっと怒ってる?

いつもより笑顔というところが怖すぎるから。


ここは、正直に言った方がイイとみた。



「別に、そういうことは思ってなくて…ただ、惹かれたといいますか…」

「うん。だろうね」

「はあ…っ!?」


妙に納得している青に怒りがこみ上げてくる。こいつ、何が言いたい!

思わず眉間に眉を寄せ、ガンを飛ばすがそれも次に青の口から出た言葉によってどこにいくのやら…。





「俺以外の男と仲良くするなんか、許さないよ」





嗚呼…。また、

胸が高鳴る感覚と

針みたいなものが私の心臓を刺しているような、そんな感覚が押し寄せる。



この気持ちの正体

分かっちゃいけない気がしたんだ。


だって…青が一体何者なのか、分からないから。

とか言っときながら。実際は私が気づきたくないだけなのかもしれない。



私自身も、厄介だな



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