【キセコン】お寒いのがお好き
「彼も自衛隊員ね」
「! おい……」

 仲間のように言われて杜斗はなんとなくムッとする。

 男たちはさすがに自衛隊員を2人相手にするのは無理だと判断したのか、舌打ちして去っていった。

「や~助かった」
「なんなんだよ」
「誰?」

 姉が杜斗を見上げる。

「あ、俺の同期で八尾 杜斗(やお もりと)っていうんだ」

「へえ……」

「俺の姉さん」

 と今度は杜斗に姉を紹介する。
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