【キセコン】お寒いのがお好き
「どうも」

「こんにちは、時弥の姉の世良 茜です。いつも弟がお世話になってます」

 名字が違う事で姉は既婚者なのだと察した。

「やるじゃん」
「……なにが」

 杜斗を見て茜が時弥に肘を打つ。

 まるで可愛い彼女を見つけた相手にするような言動に2人は当惑した。

「とりあえず助かったよ」
「ああ」

 何がどういう事なのかさっぱり解らない杜斗だが、詳しく聞くような事でもなさそうだったのでそのまま別れる。
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