angel ring

部屋のドアを開けると懐かしいみんなの顔があった。

「玲ちゃん久しぶり〜！待ってたよ〜！」

みんなが明るく接してくれる。

「久しぶり！元気だった？」

優君も今までの事が何もなかったかのように私を笑顔で迎えてくれた。

一年も会ってなかったのに、みんなは何も変わらずにいてくれて、嬉しかった。


しばらくして、友美が

「玲ちゃん、優君とちゃんと話した方いいよ！車で待ってて！優君に行ってもらうから！」

そう言って私の肩を軽く叩いた。

私は友美の言う通りに車に戻って優君を待つ事にした。



…トントン…


優君が車の窓をノックする。

「ごめんね！！外寒いから乗って！」



優君が隣にいる。

それだけでドキドキして

心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかと思った。



「優君…あのね…私あの時…」

「連絡！待ってたんだけどなぁ…。」

優君が私の話を遮るように言った。

「えっ？」

「次のメール！玲ちゃんからだったんだけど…」

「あの…」

「…ってかさぁ玲ちゃんは何も悪くないよ！むしろ、あの時すげぇ優しい子なんだってわかった。自分が傷ついてまで他人を守るってなかなかできない事だし。俺さぁ…ぶっちゃけ浩司が羨ましかったんだよな…俺もあんな風に積極的になりてぇって思ってた。でも、もぉ悩んでる暇ねぇなぁって…のんびりしてると他の奴にとられちゃうからな！」

そう言って優君はニッコリ笑った。

「ぶっちゃけ玲ちゃんの事狙ってる奴けっこういるからさ…」

「えっ？」

「もぅ我慢するのやめた！…俺、玲ちゃんの事好き。だから俺と付き合って下さい！」