angel ring
私が言おうとしていた言葉を優君に先に言われてしまった…。



私は…嬉しくて…少し恥ずかしくて…うつむきながら言った。

「…はい…」


そして…

優君は私を抱きしめてくれた。

「ずっと…玲ちゃんと、こうしたかった…」

そう言って更に強く抱きしめてくれた。




初めて知る優君のぬくもり…

優君の香水のにおい…


全てが私を幸せな気持ちで包んでくれる…



それから優君は、私と会ってからの事を話してくれた。

初めて会った日からずっと気になってた事…

初めてのメールは私とメールしたくてわざわざアドレス変更した事…

浩司に嫉妬してた事…

あの時の由美ちゃんの言葉には、動揺したけど信じてくれてた事…

あの日の私を心配して何度もメールをしようとしてた事…

私からのメールをずっと待っていてくれた事…

ずっと私を好きでいてくれた事…



こんなに二人で話したのは初めてだけど…

優君のその言葉は今までの空白の時間を埋めてくれた。

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