angel ring
5月20日 15時13分
「おめでとうございます。男の子ですよー」
先生が今まさに産まれたばかりの赤ちゃんを私と優に見せてくれた。
(やっと会えた…私の赤ちゃん…)
私は分娩台から手を伸ばし頭をそっと優しく撫でた。
片目をつむってまだよく見えていない目で私を見つめている…
可愛いらしい我が子の姿を見たらさっきまでの痛みなんかどっかにいってしまったようだ。
きっとそこが女の人の強さなんだろうな…
子供の名前は【純】
純粋な綺麗な心を持って育って欲しいという願いを込めて、妊娠中に二人で決めた名前。
看護師さんが純の体を綺麗に拭いて、私と優の所に連れて来てくれた。
「ちっちゃ〜い!かわいい!」
ついさっきまでおなかの中にいたのに
今隣にいる…
それが何とも言えない不思議な感じがした。
今までずっと二人で一人だったのに…
今立派な一人の人間としてここにいる…
私はこの時、女に産まれた喜びを初めて知る事ができた気がした。
私も優も、純の誕生に嬉しいという気持ちでいっぱいで他には何も考える事ができないくらいだった。
純は
「えっ…えっ…えっ…」
小さな声をだして、あまり動かずにピッタリと私にくっついていた。
5分位たった頃…
看護師さんが来て
「ちょっと体温下がらないように保育器に入れますので…」
そう言って赤ちゃんを連れて行ってしまった。
この時の私は嬉しさのあまり純の異常に気付いてあげる事が出来なかった…。
「おめでとうございます。男の子ですよー」
先生が今まさに産まれたばかりの赤ちゃんを私と優に見せてくれた。
(やっと会えた…私の赤ちゃん…)
私は分娩台から手を伸ばし頭をそっと優しく撫でた。
片目をつむってまだよく見えていない目で私を見つめている…
可愛いらしい我が子の姿を見たらさっきまでの痛みなんかどっかにいってしまったようだ。
きっとそこが女の人の強さなんだろうな…
子供の名前は【純】
純粋な綺麗な心を持って育って欲しいという願いを込めて、妊娠中に二人で決めた名前。
看護師さんが純の体を綺麗に拭いて、私と優の所に連れて来てくれた。
「ちっちゃ〜い!かわいい!」
ついさっきまでおなかの中にいたのに
今隣にいる…
それが何とも言えない不思議な感じがした。
今までずっと二人で一人だったのに…
今立派な一人の人間としてここにいる…
私はこの時、女に産まれた喜びを初めて知る事ができた気がした。
私も優も、純の誕生に嬉しいという気持ちでいっぱいで他には何も考える事ができないくらいだった。
純は
「えっ…えっ…えっ…」
小さな声をだして、あまり動かずにピッタリと私にくっついていた。
5分位たった頃…
看護師さんが来て
「ちょっと体温下がらないように保育器に入れますので…」
そう言って赤ちゃんを連れて行ってしまった。
この時の私は嬉しさのあまり純の異常に気付いてあげる事が出来なかった…。