【短編】自転車で
そのとき突然、
彼の指が一直線に
こっちを指して彼が叫んだ。
「お前ら、見てみろ。
男前な潮元を見習えよ!」
いきなり名前を
大声で言われるもんだから、
私は驚いてバランスを崩し
自転車ごと転倒してしまった。
あ~あ、イケてない…。
同級生たちの口は
ぽっかーん、見事な丸だ。
「潮元、だっせーっ!まじかよ」
彼が大爆笑する。
「うるさーいっ!
藤本がいきなり話しかけてくるか…ら」
そう言って、
しゃべりの勢いで立とうとしたが
足に激痛が襲う。
「……痛っ!」
最悪。
捻挫した。
彼の指が一直線に
こっちを指して彼が叫んだ。
「お前ら、見てみろ。
男前な潮元を見習えよ!」
いきなり名前を
大声で言われるもんだから、
私は驚いてバランスを崩し
自転車ごと転倒してしまった。
あ~あ、イケてない…。
同級生たちの口は
ぽっかーん、見事な丸だ。
「潮元、だっせーっ!まじかよ」
彼が大爆笑する。
「うるさーいっ!
藤本がいきなり話しかけてくるか…ら」
そう言って、
しゃべりの勢いで立とうとしたが
足に激痛が襲う。
「……痛っ!」
最悪。
捻挫した。