透視眼鏡【BL】
次の部屋は、誰かが居そうなとこにする。
いくつかのドアの前に立ってみて、
話し声がして、ロッカーの開閉音がする
きっと部活後の生徒がいるであろう部屋を選んだ。
「お邪魔します!」
声はかけるがノックはしない。
その事に特に意味は無い。
「おおお?いらっしゃい?」
ここの部員だったらしい、
同じクラスの佐藤が歓迎してくれた。
ほぼ全員着替え終わったらしく、
制服姿の人だらけだ。
俺の事は特に気にしていない。
……よし、チャンス!
すかさず眼鏡をかけると、
そこにはもう肌色しか見えない。