透視眼鏡【BL】


「……一体いつ見たんだ?」

そう問いかける先輩の顔は、
同じくいつ見たのか聞いたサチと同等か
もしくはそれ以上に迫力のある表情だ。


……今気が付いたけれど、
佐藤の髪が濡れている。

多分、シャワーを浴びたんだろう。
シャワー室が別館には備え付けられている


……まさか、
覗きの疑いをかけられているのか?


冤罪ですよ!

でも、まさに今、
覗き見てると言えなくもない?


恐る恐る前を向くと、
先輩はマジでキレる5秒前みたいな表情だ
MK5。


さて、どうしよう。

ボコられるの?
暴力反対なんですけど!


内心怯えていると、
佐藤が温情をかけてくれたらしい。

今にも殴りかかってきそうな先輩を止めてくれた。


そしてとりあえず俺は、
生徒会室へと連行される事になった。



……何故?



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