透視眼鏡【BL】
「い、つっ……!」
「仕置きが必要みたいですね」
直後、手が下へと動かされ、
肌には赤い線が引かれていく。
「……ごめ、ん、なさっ……!」
震えた声で会長が謝る。
指はまだ、肌に食い込んだままだ。
「も、しな、っから、
許して、下さ、い……!」
途切れ途切れの言葉を発する間にも
彼の目は痛みからか潤みを湛え始めている
その表情に満足したのか、
副会長の口元には笑みが浮かんでいる。
「まあ、いいでしょう」
許しを告げて、指は離された。
「それじゃあ、ご褒美ですね」
そして今度は、滲みに舌を這わせる。
時々抉るように、力をこめて。
「ゃめ、痛い、から……っ」
「でも好きでしょう?」
副会長は笑いながら、
舌はそのままに、指を奥へと伸ばした……